商標実務のブログ

日々の商標実務で気付いたことを中心に

商標審決例の調べ方3パターン

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商標の 審決例は以下のときに調べます。

 

(1)調査の結果で判断に困ったとき

(2)意見書・審判請求書に「これでドヤ」って証拠としてぶつけるとき

 

調べ方は3パターンあります。

 

①商標審決データベース(アスタミューゼ株式会社)

 

shohyo.shinketsu.jp

 

ここは、主に識別力を調べたります。

また、この商品・役務ってどういう意味?って調べる時は、不使用取消審判の審決を見に行くので、非常に便利。

さらに、4条1項1号とか珍しいものを調べるときも便利。

 

類否判断は、あまり使いません。

 

②J-Platpat

 

審決公報DB(入力画面)|J-PlatPat

審決公報DBは番号わかっていないと検索できないです。

 

審決速報(入力画面)|J-PlatPat

審決速報は、最新のものが見ることができるのが嬉しいですね。

 

③続 商標類否叢集

 

続 商標類否叢集 書籍版 | 商標専門誌の出版社パテントジャパン

 

類否判断はここです。

1文字相違やA+Bなど調べることができます。

要約してくれてるのも嬉しいです。

これは人力で要約してるのでしょうか。すごいです。

ただし、インターフェイスは・・・・改善ありですよね。

 

 

まとめ

 

調査段階で審決調べたところで、やっぱり微妙だなとしか判断できないことは結構あります。

そして、意見書に書いても「過去の判断に拘束されない」とお決まり文句でばっさり切られることも多々あります。

しかし、それでも審決を知っている場合と、知らない場合の判断精度は大きく変わりますので、先人の知恵はありがたく頂戴しましょう。